『梅雨の漢方自然薬養生 〜湿邪ってナンジャ?〜』 – 厚木漢方自然薬 川田薬局《本厚木駅東口徒歩8分》

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『梅雨の漢方自然薬養生 〜湿邪ってナンジャ?〜』

2022年06月07日

6月6日(月)に関東地方は、梅雨入りしたとみられると気象庁から発表がありました。関東の梅雨入りは、平年で言うと、6月7日頃なので、今年は平年とだいたい同じってことですね。ちなみに平年の梅雨明けは、7月19日頃だそうなので、梅雨の期間は、約1ヶ月半ということになります。昨日から、短いようで長い1ヶ月半が始まりました。

さて、この梅雨の期間になると、体に不調を感じる方がいらっしゃいます。
その原因は「湿邪」と呼ばれる邪気かもしれません。
簡単に言うと過度な「湿気・湿度」のことですね。

日本は、周囲を海に囲まれていて湿気が多く、日本人は“湿”に弱いと言われています。

邪気とは、環境因子の過度な変化によって人体に影響を与えるもので、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪の6つがあります。

この湿邪の特徴はというと、

●沈重性がある
●下を侵す
●定着する(=治りづらい)
●粘膩(ベタベタ、ネバネバ)である(=取り除きにくい)
●胃腸をいためやすい

これを見るだけでもなんとなく厄介な感じが伝わりそうですが、その通りで厄介なんです、しつこいんです、湿邪は。

湿邪は、体に取り込まれると、過剰な水分となって気血を停滞させます。
症状としては例えば、

「だるい」 「手足が重だるい」 「頭重感」 
「めまい」 「腹部膨満感」 「舌に白苔がべっとり」
「関節痛」 「足のむくみ」 「湿疹」 など。

湿邪は胃腸を傷めやすいので、

「食欲がない」 「吐き気」 「下痢・軟便」
「お腹がスッキリしない」 「食べるのが面倒」

などの胃腸症状も出る方が多いです。

梅雨の時期にこのような症状が出たり、ここに挙げたもの以外でも毎年梅雨の時期になると体調が悪くなるという方は、湿邪の影響を受けてるかもしれません。もしかしたらと思ったら、試しに湿邪対策を講じてみてください!症状がになるかもしれませんよ。

梅雨時期の湿邪対策の養生法

体内に溜まった“湿”を外に排泄したり、体内で“湿”を生まないようにしたりすることが大事になってきます。

〜食養生〜 梅雨に食べると良い食材

余分な水分を外に出す
スイカ、きゅうり、トマト、とうもろこし、ハトムギ、豆類など。
汗をかいて湿を出す
生姜、ニンニク、唐辛子、紫蘇、玉ねぎなど。
胃腸が弱るので胃腸を元気にする
きのこ類、カボチャ、さつまいも、豆腐、うるち米など。

こういった食材を上手に使って調理し、薄味で食べると良いですね。濃い味付けは、湿を生んじゃうのでNG。

〜食養生〜 梅雨は避けた方がいい食材

×なまもの、生野菜
×冷たいもの
×脂っこいもの
×アルコール
×1日2L飲むなど、水分の摂りすぎ

これらは“湿”を生み、さらに胃腸を弱らせてしまうので控えましょう!

「適度に汗をかく運動入浴をする」
「家に結露やカビが多かったら、除湿器を利用してみる」
なども有効です。

しかし、これらをやってみてもそれでもであったり、症状が強く出てしまっていたら漢方薬を併せて使うのも手です。

梅雨時期によく使う漢方薬
藿香正気散、五苓散、六君子湯、越婢加朮湯、薏苡仁煎、半夏白朮天麻湯など。
また、滋養強壮剤を用いて湿に負けないカラダ作りも、例えば、天気が悪い日に調子が悪い人などにとても有効です。

生き物が生きていく為には必要なこの雨の時期を、元気に楽しく過ごすために、体を調えましょう!

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